Report of the Fact-Finding Mission to Cambodia: The Deprivation of Land and the Continuous Human Rights Violations
いま、カンボジアでは、「開発」の影で、多くの人々が生まれ育ったかけがえのない土地を奪われ、行き場を失っています。土地開発の過程で開発対象となった土地を居住・耕作していた人々が強制的に立ち退きを迫られ、住む場所や生活の拠点を奪われるケースは、年々増加しています。不本意な強制立ち退きに対する不満を募らせた人々は抗議行動を全国各地で展開、ところが、カンボジアではこうした住民の抗議に対し、強権的な手段で応じ、不当な逮捕、拘禁や、人権活動家への脅迫、超法規的な殺害まで報道されています。
東京を本拠とする人権NGOヒューマンライツ・ナウは、2012年6月にこのカンボジアにおける人権状況に懸念を深め、事実調査ミッションを派遣しました。
人々はいかにして土地を奪われたのか、そしてその後に待ち受けていたものは何か、事実調査をもとに報告させていただきます。そのうえで、いかなる法的な解決が実現すべきか、日本として果たし得る役割は何かについて議論していきたいと思います。
- 日時:2012年9月4日(火) 18:30-20:00
- 場所:東京大学駒場キャンパス 18号館4階コラボレーションルーム3(地図はこちら)
- 講師:伊藤 和子 (ヒューマンライツ・ナウ事務局長・弁護士)
- コメント:サー・ソチア (宇都宮大学)
- 司会:佐藤 安信 (東京大学大学院総合文化研究科教授)
- 資料代:500円
- 主催: 特定非営利活動法人ヒューマンライツ・ナウ
- 共催:
東京大学大学院総合文化研究科「人間の安全保障」プログラム (HSP)
東京大学大学院総合文化研究科グローバル地域研究機構 (IAGS)持続的開発研究センター - 後援:
東京大学大学院総合文化研究科グローバル地域研究機構 (IAGS)持続的開発研究センター
東京大学大学院総合文化研究科グローバル地域研究機構 (IAGS)アジア地域研究センター
東京大学大学院総合文化研究科 寄附講座「難民移民(法学館)」
カンボジア市民フォーラム
2012.9.4