HSP Seminar #171 “Conflict and Assistance for Governance in East Timor”

東チモールの平和構築支援に関わった実務家を招いて、国連によるガバナンス支援の実情と、土地紛争などのローカルな紛争処理の在り方(伝統的手法の活用の可能性)を議論する。

  • 日時:2013年6月27日(木) 14:30-16:00
  • 場所:東京大学駒場キャンパス 18号館4階 コラボレーションルーム2
    (地図はこちら
  • 講師:
    井上 健(前国連東チモール統合ミッション・ガバナンス部長)
    宮澤 尚里(東京大学非常勤講師、特別研究員)
  • 特別コメンテーター:長谷川 祐弘 (東ティモール民主主義共和国総理大臣特別顧問、法政大学客員教授兼国際戦略機構特別顧問、国連大学客員教授)
  • 言語:日本語・英語
  • 主催:東京大学大学院総合文化研究科 「人間の安全保障」プログラム (HSP)
  • 共催:東京大学大学院総合文化研究科 グローバル地域研究機構 (IAGS) 持続的平和研究センター

HSP Seminar #170 “Symposium to Rethink the Construction of Giant Seawall in Tohoku”

甚大地震と大津波は、多くの犠牲者を出しました。ふるさとの暮らしの再建のために、多くの方々が、身を粉にして仕事をしています。とりわけ、同じ土地に暮らし、同じように被災した各地域の自治体の職員の方々の仕事に支えられて、わたしたちは立ち上がろうとしています。

2011年3月11日以後、被災地で暮してきたわたしたちは、もうひとつの社会へむけて歩み出す必要性を感じています。この災害は、途方もない破壊と分断を生み出しています。ひとの生命や財産を守るということがどういうことなのか、根底から問われているように思います。三陸沿岸の人々の暮らしが海からの恵みと脅威の狭間で成立してきたことを、今一度考えたいと思います。

一方、「命を守る」という責任を行政が負わなければならないという、重圧の中から、巨大防潮堤の発想も出て来ざるを得ませんでした。国民の「命を守る」という大きな責務を、行政だけに負わせるのではなく、地域の誰もが分散して分かち合わなければなりません。

各自治体による当初の復興計画では、災害後2年目には、災害復旧事業全体の約6割程度は着手する見込みでした。しかし、今年4月の時点でまだ3割程度であることが報道されました。人材不足や資材高騰のほか、ボトルネックのひとつにあげられるのが、三陸沿岸部全長400キロメートルに及ぶ巨大防潮堤の建設計画です。

巨大防潮堤については、沿岸部に住まう漁師たちからの異論の声も少なくありません。その湾の地形によっては建設の必要な場所もあるでしょう。しかし、これほど巨大なコンクリートの建造物の連なりを、国立公園や国定公園の広がるリアス式海岸につくることへの抵抗は根強いものがあります。津波被害を想定した巨大防潮堤計画は、三陸沿岸のみならず、今後日本列島の広範囲に及んで取り付けられる見込みです。

100年後、200年後の津波や地震にも対応できる持続可能なまち、もしかすると1000年後を見通したまちづくり。「防潮堤」が有効な場所もあるでしょう。景観重視=自然重視で観光をすすめるまちづくりをしたほうがいい場所もあれば、漁業に向いた海岸づくりをするのがいい漁港もあるでしょう。国立公園の連なりを、グリーンベルトにするという考え方もあります。

被災3県のみならず、今後、日本列島全域の災害対応の課題とされている巨大防潮堤について議論します。ぜひご参加ください。

なお、7月10日(水)10時より、宮城県仙台市秋保温泉(場所:木の家ロッジ)にて「防潮堤を意見交換会」を1泊2日でおこないます。参加費用は5千円(宿泊費込み)です。

  • 日時:2013年6月23日(日) 13:00-16:00
  • 場所:東京大学駒場キャンパス 18号館1階 ホール
    (地図はこちら
  • 講師:
    丸山 真人 (東京大学大学院総合文化研究科教授)
    山内 明美 (一橋大学大学院言語社会研究科、宮城県南三陸町)
    三浦 友之(気仙沼市大谷)
    碇川 豊(岩手県大槌町)
    小熊 英二(慶応義塾大学教授)
  • 司会:
    丸山 真人 (東京大学大学院総合文化研究科教授)
    関谷 雄一 (東京大学大学院総合文化研究科准教授)
  • 資料:プログラムリーフレット
  • 主催:東北から日本の未来を考える会
  • 共催:
    東京大学大学院総合文化研究科 「人間の安全保障」プログラム (HSP)
    防潮堤を勉強する会(気仙沼)
  • 後援:「人間の安全保障」フォーラム (HSF)

HSP Symposium Summer 2013 “Prior to be at Work in Dadngerous Circumstances”

  • 日時:2013年6月8日(土) 15:30-18:00
  • 場所:東京大学駒場キャンパス 18号館ホール(地図はこちら
  • 開会の辞:
    伊藤 たかね(東京大学大学院総合文化研究科 副研究科長)
  • 基調講演:
    上村 司(外務省領事局長)
  • パネリスト:
    上村 司(外務省領事局長)
    瀬谷 ルミ子(日本紛争予防センター事務局長)
    辻上 奈美江(東京大学中東地域研究センター特任准教授)
    井上 健(前国連東ティモール統合ミッションガバナンス部長)
  • モデレータ:嘉治 美佐子(東京大学大学院総合文化研究科教授)
  • 閉会の辞:
    木村 秀雄(東京大学大学院総合文化研究科教授、「人間の安全保障」プログラム運営委員長)
  • 総合司会:佐藤 安信 (東京大学大学院総合文化研究科グローバル地域研究機構(IAGS)持続的平和研究センター長)
  • 言語:日本語
  • お申し込み:事前申し込みの必要はありません。
  • 主催:
    東京大学大学院総合文化研究科「人間の安全保障」プログラム (HSP)
  • 共催:
    東京大学大学院総合文化研究科 中東地域研究センター
    東京大学大学院総合文化研究科 グローバル地域研究機構 持続的平和研究センター
    東京大学大学院総合文化研究科 グローバル地域研究機構 持続的開発研究センター
    東京大学大学院総合文化研究科 グローバル地域研究機構 アフリカ地域研究センター
  • 後援:
    外務省
    東京大学大学院総合文化研究科 グローバル地域研究機構(IAGS)

東京大学 大学院総合文化研究科
「人間の安全保障」プログラム(HSP)

           

〒153-8902 東京都目黒区駒場3-8-1
東京大学 大学院総合文化研究科
「人間の安全保障」プログラム事務局
tel/fax: 03-5454-4930 
e-mail: hsp-toiawase [at] hsp.c.u-tokyo.ac.jp

Copyright © HSP, The University of Tokyo
トップへ戻るボタン