第241回HSPセミナー「現代アフリカの土地と権力」
概要: | アフリカでは、特に2000年代に入って以降、大規模な土地取引の急増や土地紛争の頻発といった、土地をめぐる問題が注目されている。同じ時期、アフリカの多くの国々は土地法改革に踏み出している。この2つの現象は、どのように関係しているのだろうか。 この問いを出発点として組織された研究プロジェクトの成果(武内進一編『現代アフリカの土地と権力』アジア経済研究所 2017年11月)が刊行されたことを受けて、同書の序章・終章を中心に内容を紹介する。土地法改革はドナーの支援の下で実施されたが、アフリカ諸国は独自の動機でそれを推進した、土地法改革を通じて国家や伝統的権威による土地への統制力は総じて強まった、というのが中心的な主張である。 |
日時: | 2017年12月8日(金)17:30-19:00 |
場所: | 東京大学駒場キャンパス18号館 コラボレーションルーム1 |
講師: | 武内進一(東京外国語大学現代アフリカ地域研究センター・センター長/日本貿易振興機構アジア経済研究所・上席主任調査研究員) |
司会: | 阪本拓人 (東京大学大学院総合文化研究科准教授) |
言語: | 日本語 |
主催: | 東京大学大学院総合文化研究科「人間の安全保障」プログラム (HSP)
東京大学グローバル地域研究機構 (IAGS) アフリカ地域研究センター |
共催: | 科学研究費補助金 (基盤研究(C))「アフリカにおけるミクロな紛争のマクロ化:現地調査に基づいたシミュレーション解析」 |
後援: | 東京外国語大学現代アフリカ地域研究センター |
第240回HSPセミナー「HSFマレーシア学び旅の報告会:ミャンマーの民主化、平和プロセス支援のためのネットワークの可能性:マレーシアにおけるロヒンギャ難民調査とアジアプロボノ会議参加のための研修を終えて」
概要: | NPO法人「人間の安全保障」フォーラム(HSF)の学び旅として9月27日から10月4日にかけてマレーシアのクアラルンプールで、ロヒンギャ難民の調査と、アジアプロボノ会議に参加して来た。その成果報告会を行う。
18:45-18:55:佐藤安信から趣旨説明、司会 18:55-20:05:研修参加者の報告(一人10分程度) 20:05-20:25:質疑、コメント、応答 20:25-20:30:まとめ |
日時: | 2017年 11月 22日(水) 18:45 - 20:30 |
場所: | 東京大学駒場キャンパス 18号館 コラボレーションルーム2 |
講師: | 佐藤 安信 (東京大学大学院教授、持続的平和研究センター長) |
言語: | 日本語と英語併用 |
主催: | 東京大学大学院総合文化研究科「人間の安全保障」プログラム (HSP)
人間の安全保障フォーラム(HSF) |
共催: | 科学研究費補助金補助金基盤Aネットワークガバナンス研究会
グローバル地域研究機構 (IAGS) 持続的平和研究センター 立正佼成会一食平和基金助成事業 |
第239回HSPセミナー「ルワンダ:平和構築と和解はどこまで進んだか」
概要: | 前回のHSPセミナーでは、ルワンダの経済発展に焦点をあてたが、本セミナーでは、ルワンダの平和構築と和解はどこまで進んだか、という視点から近年のルワンダ共和国の社会について参加者が理解を深めることを目的とする。特別講師にはルワンダ共和国で現地のコミュニティと共に和解プロジェクトをリードし、ピアス大学で教鞭をとられている佐々木和之氏をお迎えする。講師のこうした経験から、内戦後のルワンダでは持続可能な平和と和解がどのように、どの程度成し遂げつつあるかについて講演していただく。
質疑応答の時間をもうける。 このセミナーは一般公開です。参加をご希望の方はkihara-hunt@gpaj.orgまで、事前予約をお願いします。 |
日時: | 2017年 11月 14日(火)18:45 – 20:15 |
場所: | 東京大学駒場キャンパス 18号館 4階 コラボレーションルーム1 |
講師: | 佐々木和之 (ルワンダ PIASS大学平和紛争研究学科上級講師) |
コメンテーター: | 遠藤貢(東京大学大学院総合文化研究科「人間の安全保障」プログラム教授) |
司会: | 長谷川祐弘(日本平和構築協会理事長) |
言語: | 日本語 |
資料: | 資料は会場で配布予定 |
主催: | 東京大学大学院総合文化研究科「人間の安全保障」プログラム (HSP) |
共催: | グローバル地域研究機構 (IAGS) 持続的平和研究センター;グローバル地域研究機構 (IAGS) アフリカ地域研究センター |
後援: | 日本国際平和構築協会 |
第238回HSPセミナー「武器を手にした民主化:2つのコンゴにおける暴力の封じ込め」
概要: | 英語の概要をご覧ください。 |
日時: | 2017年 10月 17日(火)17:00 – 19:00 |
場所: | 東京大学駒場キャンパス 18号館 4階 コラボレーションルーム1 |
講師: | レミー・バゼングイサ-ガンガ教授 (フランス社会科学高等研究院) |
司会: | 遠藤貢(東京大学教授) |
言語: | 英語 |
資料: | 資料は会場で配布予定 |
主催: | 東京大学大学院総合文化研究科「人間の安全保障」プログラム (HSP) |
共催: | グローバル地域研究機構 (IAGS)アフリカ地域研究センター; 日本アフリカ学会関東支部 |
第2回入試説明会(2018年4月入学生向け)(2017年10月14日)
第2回プログラム入試説明会(2018年4月入学生向け)を以下の通り開催いたします。
なお、事前申し込みは必要ありません。
<日時>
2017年10月14日(土)10:00-
<場所>
東京大学教養学部(駒場キャンパス:京王井の頭線駒場東大前駅下車すぐ) 13号館2階1323番教室
※以下のURLより地図をご覧いただけます。
http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam02_01_12_j.html
東京大学大学院総合文化研究科ホームページでもご案内しております。
http://www.c.u-tokyo.ac.jp/admission/news/grad/20170703094300.html
第237回HSPセミナー「難民のためのネットワークガバナンス:アジアに対する日韓で可能な協力」
概要: | 英語の概要をご覧ください。 |
日時: | 2017年 9月 22日(金) 17:00 - 20:00 |
場所: | 東京大学駒場キャンパス 18号館 コラボレーションルーム1 |
講師: | 滝澤三郎(国連UNHCR協会 理事長)
ファン・ピルギュ (韓国公益弁護士グループGong Gam弁護士) 谷直樹 (UNHCR駐日事務所法務部准法務官)※オブザーバー [菱田泰弘(法務省入国管理局 総務課難民認定室補佐官)予定] 鈴木雅子(弁護士、外国人ローヤリングネットワーク共同代表) 幸 あかり(株式会社ファーストリテイリング サスティナビリティ部 ソーシャルイノベーションチーム) 有馬 みき (東京大学大学院総合文化研究特任研究員) |
司会: | 佐藤 安信 (東京大学大学院教授、持続的平和研究センター長) |
言語: | 英語 |
主催: | 東京大学大学院総合文化研究科グローバル地域研究機構 (IAGS) 持続的平和研究センター |
共催: | 科学研究費補助金補助金基盤(A)「東アジアにおける正義へのアクセスのための検証」
ANRIP(難民の国際的保護アジアネットワーク) 特定非営利活動法人HSF(「人間の安全保障」フォーラム) |
後援: | ローエイシア東京大会2017
国連UNHCR協会 |
第236回HSPセミナー「「加害者」はなぜ裁かれるべきなのか?:ウガンダ北部紛争における被害者の日常的経験から」
概要: | 本セミナーでは、ウガンダ北部紛争における紛争下での日常的な誘拐の実態と国内での元反政府軍兵士に対する不処罰の現状について述べる。そのうえで国際刑事裁判所(ICC)による介入が、地域社会の人びとにどのように認識され、移行期正義としてどのように展開する可能性があるかについて検討する。 |
日時: | 2017年8月28日(月)16:00-17:30 |
場所: | 東京大学駒場キャンパス 18号館 コラボレーションルーム1 |
講師: | 川口博子 (京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士後期課程) |
コメンテーター: | 榎本珠良 (明治大学国際武器移転史研究所研究員) |
司会: | 阪本拓人 (東京大学大学院総合文化研究科准教授) |
言語: | 日本語 |
主催: | 東京大学大学院総合文化研究科「人間の安全保障」プログラム (HSP)
東京大学グローバル地域研究機構 (IAGS) アフリカ地域研究センター |
共催: | 科学研究費補助金 (基盤研究(C))「アフリカにおけるミクロな紛争のマクロ化:現地調査に基づいたシミュレーション解析」
松下幸之助記念財団研究助成「国際刑事裁判所に対する地域住民の応答と移行期司法の展開:ウガンダ北部紛争を事例に」 |
第233回HSPセミナー「What has happened to Syria? -from a viewpoint of a Syrian refugee in Japan (シリアで何が起こったのか〜日本のシリア難民の視点から考える)」
概要: | シリア難民としての体験を、内戦前後の状況、その政治状況などを含めてお話しします。難民から学ぶ「人間の安全保障」のゼミの授業との合併です。 |
日時: | 2017年 7月 5日(水) 19:00 - 20:30 |
場所: | 東京大学駒場キャンパス 18号館4階コラボレーションルーム1 |
講師: | Yasser Jamal Al Deen |
司会: | 佐藤 安信 (東京大学大学院教授、持続的平和研究センター長) |
言語: | 英語 |
主催: | 東京大学大学院総合文化研究科「人間の安全保障」プログラム (HSP) |
共催: | グローバル地域研究機構 (IAGS) 持続的平和研究センター |
第235回HSPセミナー「国際商事裁判所の再来:訴訟提起する者への影響」
概要: | 英語の概要をご覧ください。 |
日時: | 2017年 7月 14日(金) 18:30 - 20:00 |
場所: | 東京大学駒場キャンパス 18号館4階コラボレーションルーム1 |
講師: | チューング, ヤオ チョイ (東京大学客員教授、マラヤ大学ロースクール教授) |
司会: | 佐藤 安信 (東京大学大学院教授、持続的平和研究センター長) |
言語: | 英語 |
主催: | 東京大学大学院総合文化研究科「人間の安全保障」プログラム (HSP) |
共催: | グローバル地域研究機構 (IAGS) 持続的平和研究センター |
第234回HSPセミナー「CSRの最新の動向と日本企業の課題 ~SDGs時代の企業責任~」
概要: | 講師の関正雄さんは、ISO26000の策定の日本代表として活躍されました。今回は経団連によるCSRに関する最近の調査結果を踏まえた、SDGs時代の企業責任について日本と世界の比較を通じて日本の課題を考えます |
日時: | 2017年 7月 6日(木) 18:00 - 20:00 |
場所: | 東京大学駒場キャンパス 18号館 コラボレーションルーム1 |
講師: | 関 正雄 (損害保険ジャパン日本興亜株式会社 CSRシニアアドバイザー、明治大学経営学部特任准教授) |
司会: | 佐藤 安信 (東京大学大学院教授、持続的平和研究センター長) |
言語: | 日本語 |
主催: | 東京大学大学院総合文化研究科「人間の安全保障」プログラム (HSP) |
共催: | 科学研究費補助金補助金基盤Aネットワークガバナンス研究会
グローバル地域研究機構 (IAGS) 持続的平和研究センター |
第232回HSPセミナー「ソフトウェアを使った質的データ収集、整理・分析」
概要: | 情報テクノロジーの進歩に伴い、今日においては、さまざまな形のデータを分析しなければならない状況にあります。ICレコーダーでとった記録、映像クリップ、SNS上のチャット内容等、質的データを収集するときに、このような多様な形態の情報を要領よく整理し可視化するソフトウェアを活用し、データ管理と分析にかかる時間を節約する考え方もあります。本セミナーでは「NVivoソフトウェア」を開発したQSR International Japan社の谷口慎介氏をお招きし、同ソフトウェアの活用法につきご講義いただきます。 |
日時: | 2017年7月4日(火) 18:45 – 20:30 |
場所: | 東京大学駒場キャンパス KOMCEE WEST K303 |
講師: | 谷口 慎介 氏 (株式会社 QSR International Japan ) |
石井 桃子 氏 (ユサコ株式会社) | |
司会: | 関谷 雄一 (東京大学大学院 総合文化研究科 准教授) |
言語: | 日本語 |
主催: | 東京大学大学院総合文化研究科「人間の安全保障」プログラム (HSP) |
共催: | グローバル地域研究機構 (IAGS) 持続的開発研究センター |
第231回HSPセミナー「国連の平和構築は不十分なのか」
概要: | 2015年に国連で実務経験の長い専門家に対して行われた調査では、平和構築と開発における国連の役割は、人道援助、人権や平和維持における役割と比較して劣っていると考えられていると判明した。特に、紛争に実務経験の多い回答者が、国連の平和構築に批判的であった。
国や地域が紛争後に復興・平和の基盤づくりをするのを、国連が支援する重要性には、異論が出なかった。国連は紛争が勃発した際、また、平和が回復されようとしている際の、最初の頼みの綱である。国連はその際、他の機関と緊密に協力して活動することも多い。しかし、国連は平和維持には経験が多いが、紛争後の処理については、平和維持ほど成功していない。また、紛争防止においては、更に経験値が低い。 2015年に行われた調査では、回答者に平和構築の10段階を評価してもらった。その結果、人道分野と人権の活動はわりと高い評価を得た。しかし、紛争予防や犯罪抑制については比較的評価が低かった。 国連が平和構築により効果的な活動をできない理由は、多くある。明らかな理由の一つは、経済的な問題である。平和構築は長期的で複雑な課程を、ドナーの寛大さに頼って行わなければならないが、全行程が終了する以前にドナーが疲弊する。二つめの理由は10年以上前に設立された平和構築委員会に関係する。平和構築委員会はいまだに安全保障理事会に追随するパートナーとして見られ、批判も多い。平和構築委員会と安全保障理事会はおかしな関係を持つ。委員会は加盟国が自主的に参加する機関で、国連システムの一貫性のなさをうまく補填していない。平和構築はすべての国連の中の組織が関わらなくてはできないが、国連の構造上一貫性のあるアプローチを取るのが難しい。国連機関同士は競争関係にあることが多いが、平和構築ではどの機関が権威を持つのかが明確ではない。四つ目の理由は、国連で開発に関わる機関が技術援助を重視し、平和構築を取り巻く複雑な政治的・治安状況に不慣れなことだ。 このセミナーでは、調査結果の一部を紹介し、講師の国連の開発関連の機関での、ルワンダ・ソマリアや他の国々での実務経験も織り交ぜながら、上記の議論をより詳細に検証する。 ※このセミナーは一般公開です。予約不要ですので直接会場にお越しください。 |
日時: | 2017年 6月 20日(火) 18:45 - 20:15 |
場所: | 東京大学駒場キャンパス 18号館 4Fコラボレーションルーム1 |
講師: | ステファン・ブラウン (未来国連開発システムプロジェクト[FUNDS] ディレクター、ニューヨーク市立大学 ラルフ・バンチ国際研究所 シニア・フェエロー) |
コメンテーター: | 長谷川祐弘 (日本国際平和構築協会 理事長、ルワンダ、東ティモール、西サモアでの国連開発人道支援活動調整官を歴任) |
司会: | キハラハント愛 (東京大学大学院 総合文化研究科「人間の安全保障」プログラム 准教授) |
言語: | 英語 |
資料: | 会場で配布予定 |
主催: | 東京大学大学院総合文化研究科「人間の安全保障」プログラム (HSP) |
共催: | グローバル地域研究機構 (IAGS) 持続的平和研究センター
グローバル地域研究機構 (IAGS) 持続的開発研究センター グローバル地域研究機構 (IAGS) アフリカ地域研究センター |
後援: | 国連システム学術評議会 |
第230回HSPセミナー「ルワンダ:発展の軌跡と課題」
概要: | このセミナーは、ルワンダ共和国がこの20年ほどの間に達成した社会的・経済的発展と、同国が抱える課題について討議し、参加者が理解を深めることを目的とする。基調講演には、ヴェニシア・セブダンディ在日ルワンダ特命全権大使をお迎えする。コメンテーターとして、元国連事務総長特別代理の長谷川祐弘先生と、日本国際協力機構(JICA)の内藤智之氏をお迎えし、それぞれ国連、JICAでのルワンダ共和国に関連する勤務経験から、討論する。
質疑応答の時間をもうける。 このセミナーは一般公開です。 |
日時: | 2017年 5月 31日(水)18:45 – 20:15 |
場所: | 東京大学駒場キャンパス 18号館 4階 コラボレーションルーム1 |
講師: | ベネティア・セブダンディ特命全権大使 (在日ルワンダ共和国大使館 特命全権大使) |
コメンテーター: | 長谷川祐弘 (元国連事務総長特別代表)、内藤智之 [日本国際協力機構(JICA)国際協力専門員] |
司会: | 佐藤安信 (東京大学大学院総合文化研究科「人間の安全保障」プログラム教授、持続的平和研究センター センター長) |
言語: | 英語 |
資料: | 資料は会場で配布予定 |
主催: | 東京大学大学院総合文化研究科「人間の安全保障」プログラム (HSP) |
共催: | グローバル地域研究機構 (IAGS) 持続的平和研究センター
グローバル地域研究機構 (IAGS) 持続的開発研究センター グローバル地域研究機構 (IAGS) アフリカ地域研究センター 日本国際平和構築協会 |
国連就職説明会
概要: | 講師の国連諸機関での様々な勤務形態での勤務経験と、人事に関わる経験から、将来国連に就職したい学生を主な対象とし、諸機関の特徴、勤務形態、応募方法、人事書類の書き方などについて、簡単に説明する。
※なお、説明会の後には、HSPセミナー「持続的平和研究センター・難民移民ドキュメンテーションプロジェクト(CDR)のCOI(出身地国情報)データベースプロジェクト等の説明(兼HSFの活動説明)」および 「難民移民研究シリーズ:シリア難民の条約難民該当性と日本の事例の比較検討」を開催いたします。ご関心のある方はぜひこちらにもご参加ください。 |
日時: | 2017年5月9日(火) 17:30 – 18:00 |
場所: | 東京大学駒場キャンパス 18号館4階 コラボレーションルーム1 |
講師: | キハラハント愛 (東京大学大学院総合文化研究科 准教授) |
司会: | 佐藤安信 (東京大学大学院総合文化研究科 教授) |
言語: | 日本語・英語 |
資料: | 会場で配布 |
主催: | 東京大学大学院総合文化研究科「人間の安全保障」プログラム (HSP) |
共催: | グローバル地域研究機構 (IAGS) 持続的平和研究センター |
第229回HSPセミナー「持続的平和研究センター・難民移民ドキュメンテーションプロジェクト(CDR)のCOI(出身地国情報)データベースプロジェクト等の説明(兼HSFの活動説明)」および 「難民移民研究シリーズ:シリア難民の条約難民該当性と日本の事例の比較検討」
概要: | 本年度、持続的平和研究センターでは、昨年度に引き続きデータベース科研によるCOI(出身地国情報)データベースプロジェクトを行います。
本セミナーの前半は、COIプロジェクトの概要と、作業委託するNPO法人「人間の安全保障」フォーラム(HSF)の活動説明をします。HSFは他にも、ANRIP(Asian Network on Refugees and International Protection)というアジアにおける難民保護のネットワーク活動、RPP(Refugee Policy Platform)という難民政策のための議論の場の提供をしてきており、さらに難民との対話をする難民カフェプロジェクトも開始しました。これらに関心のある方は是非参加ください。 後半は、持続的平和研究センターの科研基盤Aで昨年度から5年の研究を開始している、「東アジアにおける正義へのアクセスのためのネットワークガバナンスの検証」という研究会の研究分担者である、山本哲史さんに標記タイトルの研究報告をいただきます。関連事例のなかに事例判決を超えた法解釈の一般論として機能しそうなものがあるかどうか。どのような価値や可能性があるか。COIとの関連で、英国のCountry Guidance Casesの制度概要とその可能性および限界、またシリアの国情認識についても具体的に内容検討し、日本の事例を比較検討します。 ※なお、セミナー開始前に「国連就職説明会」を行います。ご関心のある方はこちらにもぜひご参加ください。 |
日時: | 2017年5月9日(火)
前半:18.00-18.30(午後6時-6時30分) 後半:18:45-20:30 (6時限目:午後6時45分ー8時30分) |
場所: | 東京大学駒場キャンパス 18号館4階 コラボレーションルーム1 |
講師: | 前半の登壇者
有馬みき(本学持続的平和研究センター特任研究員、COI担当) 関谷雄一(東京大学准教授、前HSF事務局長)
後半の登壇者 山本哲史(名古屋大学大学院法学研究科特任講師) |
司会: | 佐藤安信(東京大学教授、持続的平和研究センター長) |
言語: | 日本語 |
参考文献: | ・山本哲史「難民認定審査の多段階的構造と各段階における判断の性質: 『灰色の利益』論の位置づけと機能」国際法外交雑誌112巻4号, 2014年, 651-675頁。
・野口貴公美「入管法における難民認定制度-行政法学の視点から」法律時報86巻11号, 2014年, 16-21頁。 |
主催: | 東京大学大学院総合文化研究科「人間の安全保障」プログラム (HSP) |
共催: | 持続的平和研究センター(RCSP)、特定非営利活動法人「人間の安全保障」フォーラム(HSF) |
第1回入試説明会(2018年4月入学生向け)(2017年5月27日)
第1回プログラム入試説明会(2018年4月入学生向け)を以下の通り開催いたします。
なお、事前申し込みは必要ありません。
- 日時:2017年5月27日(土) 13:00-
- 場所:東京大学教養学部(駒場キャンパス:京王井の頭線駒場東大前駅下車すぐ) 18号館ホール (地図はこちら)
第228回HSPセミナー 「刑事的アカウンタビリティの研究と国内警察改革現場から浮かび上がる、国連の抱える問題」
概要: | このセミナーは、講師の2つの経験、すなわち、イギリスの大学にて行った国連警察の刑事的アカウンタビリティについての研究と、国連人権高等弁務官事務所での主にネパールでの警察改革の経験を結びつけ、その2つから浮かび上がる国連の抱える根本的な問題について議論する。
1.国連の平和活動には、国連警察と呼ばれる警察部門がある。国連警察は国連加盟国の警察官が国連平和活動の要員となって平和活動の業務に従事するものである。国連警察は受入国の法の支配の確立に従事するものであるが、受入国にて犯罪を犯すことがあり得る。その場合、国連警察の警察官を刑事的に訴追するのに、国連のメカニズムは効率良く機能しているのか。実際のデータと内部機関の研究を下に分析する。訴追の障害となる可能性として挙げられる、管轄権と特権免除の問題は、果たして法的な障害となっているのか。国際人権法を用いて、国家と国連が重大な犯罪を訴追する義務についても検証する。
2.講師は国連人権高等弁務官事務所ネパール事務所において、ネパールの警察の改革、特に警察学校のカリキュラム改正を手がけていた。ネパールは主な国連警察の供給国の一つであり、ネパールの警察官にとって国連平和活動に参加することは名誉なことである。国連が警察官の供与において頼るネパールでは、警察官はどのように研修され、国連平和活動に参加する人員はどのように選抜されているのか。 この2つを通じて浮かび上がるのは、刑事的アカウンタビリティや国内の警察改革という枠を超えた、国連の抱える根本的な問題である。共通して浮かび上がる問題を提起する。
質疑応答・ディスカッションの時間を設ける。
※このセミナーは公開で事前登録も不要です。直接会場へお越しください。 |
日時: | 2017年 4月26 日(水)18:45 - 20:15 |
場所: | 東京大学駒場キャンパス 18号館 コラボレーションルーム1 |
講師: | キハラハント 愛 (東京大学 准教授) |
司会: | 佐藤 安信 (東京大学 教授) |
言語: | 日本語 |
資料: | 当日配布予定 |
主催: | 東京大学大学院総合文化研究科「人間の安全保障」プログラム (HSP) |
共催: | グローバル地域研究機構 (IAGS) 持続的平和研究センター |