HSP Seminar no.166 Open Seminar with Mozambican Farmers Organization on Food Security and Agriculture in Northern Mozambique: From Small Farmers Perspective
最近日本でも、モザンビーク北部が注目される機会が増えてきました。同地域は、気候・水・土地に恵まれ、モザンビークにおける農業の中心地であり、同国の食料・輸出産品の生産地として重要な役割を果たし、戦後復興にも大きく貢献してきました。そして現在、外国企業による投資だけでなく、ドナーによる援助対象地としても急速に脚光を浴びています。
しかし、モザンビーク北部の農業の担い手の圧倒的多数は、長年にわたり地域に暮らす小規模農民です。これらの小農の多くは、家族のため多種多様な日々の食料を生産しながら、余剰を市場に売り出すなどして生計を立てています。最近は、気候変動による小雨や洪水、グローバル化に伴う農業投資の流入など、様々な課題に直面しつつあります。
このように注目を集めるモザンビーク北部ですが、これまで日本には、同地域での農業・農村開発支援の実績はほとんどなく、かつ研究蓄積も不十分でした。そのため、今回モザンビーク最大かつ老舗の農民組織であり、全国2,200の農民協会・組合の連合組織・UNAC(全国農民組織)の代表者らをお迎えし、モザンビーク北部を取り巻く環境の変化とこれら小農の農的営みについてお話しして頂きます。
また、同国で多様な環境問題に取り組み、国内外でその活動が高く評価されるJA(Justica Ambiental)から、環境と女性/ジェンダーの視点に基づく報告も行われます。
コメンテイターは、長年アフリカ農村地域での調査や研究に携わってきた吉田昌夫さんです。
本オープン・セミナーは、モザンビークやアフリカ、農民主権、食料問題などに関心を寄せる研究者やNGO、実際に事業等に取り組む政府関係者や実務者、そして一般市民や学生を対象としています。お誘いあわせの上ご参加ください。
なお、申込みが必要となっております(定員100名先着順)。申し込みフォームに必要事項をご記入ください。
- 日時:2013年2月28日(木) 18:00-20:00
- 場所:東京大学駒場キャンパス 18号館1階 ホール
(地図はこちら) - 講師:
アウグスト・マフィゴ(全国農民連盟(UNAC)代表)
ヴィセンテ・アドリアーノ(全国農民連盟(UNAC)アドボカシー・連携担当)
シルヴィア・ドロレス(Justica Ambiental) - コメンテーター:吉田 昌夫((特活)アフリカ日本協議会食料安全保障研究会、元中部大学・日本福祉大学教授)
- 司会:西川 芳昭(コミュニティコミュニケーション・サポートセンターテクニカルアドバイザー、名古屋大学教授)
- 言語:日本語(ゲストは英語でスピーチし、会場用に日本語で逐次通訳)
- お申し込み:申し込みフォームに必要事項をご記入ください。
- 主催:
東京大学大学院総合文化研究科 「人間の安全保障」プログラム (HSP)
日本アフリカ学会関東支部(例会)
(特活)アフリカ日本協議会(AJF)
(特活)日本国際ボランティアセンター(JVC)
(特活)オックスファム・ジャパン
No to Land Grab, Japan! - 協力:モザンビーク開発を考える市民の会