HSP Spring Symposium 2010 V The “Nuclear Pacific” Now: Effects, Action, and Passing on to Future Generations
フランスによる太平洋での核実験が始まってから50年が経ちました。核実験場の元労働者など、タヒチの核被害者らは現在、健康、環境調査を自らの手で進め、フランス政府に対して補償を求めています。
このたび、タヒチで核実験被害者の権利に取り組むNGO「ムルロアと私たち」および関連青年団体のメンバーや学生らがピースボートの船に乗って来日します。彼らは1月18~23日の滞日中、東京、広島、長崎を訪れ、日本の被爆者の活動や平和教育の実践に学びます。1月23日には、ピースボート第4回「ヒバクシャ地球一周 証言の航海」に乗船して、日本の被爆者および高校生平和大使とともに横浜を出航する予定です。彼らを囲んだ東京での公開シンポジウムを、以下の通り開催します。
当日は、同じく太平洋での核実験の被害者である第五福竜丸の元乗組員のお話もあわせて聞くほか、オーストラリアのウラン採掘被害の問題に取り組んでいる先住民リーダーからの報告も予定(交渉中)しています。核時代は、広島・長崎への原爆投下に始まり、核サイクルのあらゆる段階において数多くのヒバクシャを世界中に生み出してきました。その今日の実像に迫りたいと思います。
本シンポジウムではとりわけ、若い世代がこれらの課題をどう受け継いでいけるに焦点を当て、運動や教育の実際の姿について報告を受けながら、議論していきたいと思います。
- 日時:2011年1月19日(水) 18:30-20:30
- 場所:東京大学駒場キャンパス 18号館ホール(地図はこちら)
- 登壇者:
司会 | 川崎 哲 (ピースボート) 佐藤 安信 (東京大学大学院総合文化研究科教授) |
報告 | レジス・ハアマルライ・グディング (元タヒチ核実験場労働者) ヘイアラ・ミルナ・ルノアール (「ムルロアと私たち」メンバー) |
コメント | 増田 一夫 (東京大学大学院総合文化研究科教授) |
特別発言 | 大石 又七 (元第五福竜丸乗組員) デラ・レイ・モリソン (西オーストラリア非核連合、交渉中) |
- 主催:
東京大学大学院総合文化研究科「人間の安全保障」プログラム (HSP)
東京大学大学院総合文化研究科グローバル地域研究機構
ピースボート - 後援:
科学研究費補助金 (新学術領域研究)「国連の平和活動とビジネス:紛争、人の移動とガバナンス」
科学研究費補助金 (基盤研究A)「新しい安全保障:新世代の脅威と権力分布変動のなかで」
東京大学大学院総合文化研究科 寄附講座「難民移民(法学館)」
大竹財団 - 参加費:無料
- 言語:日本語・フランス語(日仏・仏日通訳あり)
- お申し込み:事前に以下のメールあるいはファックスまでお申し込みをお願いします。
ピースボート事務局(担当:石井、上)
Eメール:pb.hibakusha.pacific@gmail.com
TEL:03-3363-7561
FAX:03-3363-7562
2011.1.19