HSP Seminar no.130 Human Trafficking in the Great Mekong Sub-region: Modern Day Slavery Revealed
近年の奴隷の現状は日々明らかになっており、世界中で数え切れない男性、女性そして子どもが、恐ろしい奴隷のような境遇に苦しんでいます。外国領海の漁船で19時間の労働を強いられる10代の少年、毎晩10人もの見知らぬ男性と性行為を許容される女性、あるいは悪徳下請け業者の電子部品を作る搾取工場に売られた子どもなど、日々これらの現実のドラマが、我々すべての国で起きているのです。
世界的に、奴隷にされた人々は2700万人いると見積もられており、アジアだけでおよそ半分を占めています。人身売買に関する国連の専門家であるMatthew Friedman氏には、アジア全体における人身売買問題について包括的な全体像を提供していただきます。人身売買とは何か、それはどのように行われており、それの取り組むために何が行われているか。彼のプレゼンテーションでは、政府と市民社会が行っていることと、現在までに取組まれている事と従来の難題への仕事がどれほど効果的か、について焦点をあてます。
Matthew Friedman氏は、活動家、プログラムデザイナー、評価者や管理者として20年以上の経験を持ち、人身売買に関わる国際的な専門家。現在、タイのバンコクを本部とする、人身売買に関する国連機関間プロジェクト(United Nations Inter-Agency Project on Human Trafficking (UNIAP))の地域事業マネージャ-を務めています。
UNIAPは、バンコクにある本部と、カンボジア、中国、ラオス人民民主共和国、ミャンマー、タイ、ベトナムの首都にある国別プロジェクト事務局によって構成されます。それは、地域と地域を超えて、政府、市民社会、そして個人グループとの国連システムと繋がる、世界で最大の人身売買に関する機関間調整する機関のひとつです。
- 日時:2011年12月13日(火) 10:40-12:10
- 場所:東京大学駒場キャンパス 5号館3階531教室
(地図はこちら) - 講師:Matthew Friedman(人身売買に関する国連機関間プロジェクト(United Nations Inter-Agency Project on Human Trafficking (UNIAP))地域事業マネージャ-)
- メディエーター:山田 美和(アジア経済研究所)
- コメンテーター:Marip Seng Bu(カチン民族機構日本事務局長)
- 言語:英語
- 資料:UNIAPのWebサイト
- 主催:東京大学大学院総合文化研究科
「人間の安全保障」プログラム (HSP)
難民移民ドキュメンテーションセンター(CDR)