第282回HSPセミナー「コロナ禍における民間の人権ベストプラクティス」(2021年6月11日)

タイトル コロナ禍における民間の人権ベストプラクティス
概要 コロナウィルスの蔓延と一連のコロナ対策により、脆弱な立場にある人々の脆弱性は増し、新しく脆弱な立場に置かれる人々も多くいる。この世界的なパンデミックの中、各国の政府による対策だけでは脆弱な立場にいる人々やコミュニティの人権を十分に保護できず、また、より緊急な対策にリソースが向けられ、取り残される人権も多くある。昨年からの世界的な緊急事態において、各国政府が十分に保護できない人権を自主的に、またクリエイティブに保護してきたのは民間のアクターである。通常緊急支援や人道支援を行わないアクターも積極的に自らの強みを活かして活動し、それぞれのコミュニティや人々のニーズに答えて小回りの効く活動を行ってきた。
持続的平和研究センター付の国際法研修・研究ハブにおいては、2020年から国連人権高等弁務官事務所とパートナーシップを組み、そのような民間のイニチアチブの中でも特に人権ベストプラクティスと考えられる事例を、アジアの国々を対象に収集して来た。これは国連人権高等弁務官事務所のクラウドソーシングプロジェクトの一環として発表され、その内容をまとめた報告書を人権理事会にも提出した。
今回のセミナーは、そのベストプラクティスの中からさらに、脆弱な立場の人々の人権を効果的に守っている、取り残されがちな人権を守っている、クリエイティブな考えや独自性のあるアプローチを取っている、の3つの基準でベストプラクティスの例を絞り、国際法ハブのメンバーが彼らに直接インタビューを行った例を紹介する。2つのベストプラクティスの例については、実際にそのベストプラクティスのサービスについてお話を伺い、他の民間アクターや国際機関・国家などとお互いに学び合い、ネットワークを構築する機会とする。
日時 2021年6月11日(金)18:00〜19:30
場所 Zoom (事前登録制。https://bit.ly/3f7Z9v7でご登録ください)
講師 トッド ハウランド(国連人権高等弁務官事務所 開発と経済・社会的課題ブランチ チーフ)
チトラ マシー(国連人権高等弁務官事務所 プロジェクトリーダー)
ジョージ ホッジ(国連人権高等弁務官事務所 手法・教育と研修ブランチ)
ドアーツードア教育イニチアチブ代表(インドネシア)
フィリピン震災レジリエンス基盤代表(フィリピン)
レイモンド アンダヤ(東京大学総合文化研究科 博士学生)
戸谷知尋(東京大学総合文化研究科 博士学生)
ローレン パワー(テンプル大学 助教授)
春聡子(東京大学 持続的平和研究センター スタッフ)
司会 キハラハント愛(東京大学総合文化研究科 准教授)
レイモンド アンダヤ(東京大学総合文化研究科 博士学生)
ティモシー マシー(東京大学教養学部 学生)
言語 英語
資料 ある場合は当日配布
主催 東京大学 大学院総合文化研究科 「人間の安全保障」プログラム (HSP)
国連人権高等弁務官事務所 (UN-OHCHR)
東京大学国際法研修・研究ハブ
共催 東京大学 大学院総合文化研究科 グローバル地域研究機構 (IAGS)
東京大学 大学院総合文化研究科 グローバル地域研究機構 (IAGS) 持続的平和研究センター (RCSP)

東京大学 大学院総合文化研究科
「人間の安全保障」プログラム(HSP)

           

〒153-8902 東京都目黒区駒場3-8-1
東京大学 大学院総合文化研究科
「人間の安全保障」プログラム事務局
tel/fax: 03-5454-4930 
e-mail: hsp-toiawase [at] hsp.c.u-tokyo.ac.jp

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