第224回HSPセミナー 「人類学的手法と人類学の手法― 文化人類学者とフェアトレード団体との協働をめぐって」

概要: 第42回澁澤賞ほか各賞を受賞された東洋大学の箕曲在弘(みのお ありひろ)先生に、開発現場での実践的な問いと人類学の方法論との接合をめぐってご発表いただきます。

 

■報告要旨

「拙著『フェアトレードの人類学』のもととなった調査の過程では、当初「応用的であること」を目指してはいなかった。拙著は「人とコーヒー、金をめぐる謎解き」の要素を含む民族誌として、現場で感じた違和感をひとつひとつ紐解いていく作業に没入した過程の記録なのである。近年、人類学と異分野との協働、人類学の異分野への応答/関与のあり方、あるいは人類学の地域貢献や社会貢献が問われている。だが、最初から「何かに貢献すること」を目指していては、「フィールドワークの知」の大切な部分が失われてしまうようにも思える。

本発表では、「人とコーヒー、金をめぐる謎解き」の一例を紹介したのち、実務家が人類学的だと考えている手法を意味する「人類学的手法」と人類学者が長期のフィールドワークをもとに経験的に理解している手法を意味する「人類学の手法」を分けたうえで、後者の「人類学の手法」が今日の世界で起こるさまざまな課題に対して、いかなる意味で貢献するのかを考えてみたい。」

 

事前申し込みは不要です。どなたでもご参加いただけますので、直接会場までお越しください。

日時: 2016年10月23日(日)14:30-17:00
場所: 東京大学駒場キャンパス18号館コラボレーションルーム1
講師: 箕曲在弘(東洋大学)
コメンテーター: 関谷雄一(東京大学)
言語: 日本語
主催: 東京大学大学院総合文化研究科「人間の安全保障」プログラム (HSP)
共催: 日本文化人類学会関東地区研究懇談会

東京大学大学院総合文化研究科グローバル地域研究機構(IAGS)持続的開発研究センター