(日本語) 第206回HSPセミナー 日本の難民政策:混在移住とシリア難民の再定住受け入れの可能性

 10月17日(土曜日)午後1時から(3時)まで、東京大学駒場キャンパスにて、難民政策プラットフォーム(RPP、共同代表:佐藤安信東京大学教授、滝澤三郎東洋英和女学院大学教授)の第3回研究会を開催します。

 数十万人のシリア人を中心とした難民・移民の流入は欧州諸国に大きな危機をもたらし、対応を巡って激しい議論が続いています。国連総会もこれを国際問題として取り上げます。

 日本では第五次出入国管理基本計画が法務省により発表され、「保護対象の拡大」と「濫用的申請の抑制」など難民認定制度の運用の見直しが盛り込まれています。その背景にあるのが「混在移動」問題(Mixed Migration:迫害や紛争を逃れる難民やより良き生活を目指す経済移民などが一緒に移動する、又は同一人の中に難民性と移民性が見いだされる状態)です。日本の実態はどのようなものであり、それがどのように難民認定に影響をおよぼしているのでしょう。

 400万人を超すシリア難民についてはドイツが受入れに政府も市民も積極的ですが、あまりの数の多さに、国際的責任分担の見地からアジアの大国日本にも受け入れ要請が強まると予想されます。日本でのシリア人難民申請者は60数名、認定者は3名程にすぎない中で、現実的には、留学生や実習生としての受入れのほか、今年から制度化された「第三国定住制度」の活用が考えられますが、それができる条件はどんなものでしょう。

 3回RPPは、日本における混在移動の現状と、シリア難民の受け入れの可能性についてのパネルディスカッションとします。パネリストは、難民認定制度の運用見直しに関わった法務省入国管理局審判課長の君塚宏氏、欧州の出入国管理政策に詳しい上智大学の岡部みどり教授、アジア・太平洋地域の移民問題に詳しい小林柔子(やすこ)先生です。コメンテーターにも有識者をお招きします。

 研究会への参加は自由で無料です。定員は60名。ご関心をお持ちの方はhttps://ssl.form-mailer.jp/fms/674ce970389406#からお申し込みください。お問い合わせはsaburo.takizawa@gmail.comまで。

 なお、本研究会ではチャタムハウス・ルール(参加者は会場で得た情報を自由に使用できるが、発言者および参加者の身元や所属団体は明かさない)が適用されます。

日時:2015年10月17日土曜午後1−3時

場所:東大駒場キャンパス18号館コラボレーションルーム1(4階)

主催:持続的平和研究センター

共催:NPO法人HSF

後援:持続的アフリカ研究センター、持続的開発研究センター

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1. オープニング (13:00–13:20)

  開会挨拶(佐藤安信教授)

  趣旨説明(モデレーター・滝澤三郎教授)

2. パネルディスカッション(13:20-14:20)

3. フロア参加者との質疑・提言(14:20〜14:50)

4.クロージング(14:50)

東京大学 大学院総合文化研究科
「人間の安全保障」プログラム(HSP)

           

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