Seminar Series on Cambodia 2011 Political and Social Situation in Cambodia under the Development: Rethinking the Role of NGO through NGO Law and Land Conflict
カンボジアは本年10月、国際化したカンボジア紛争に終止符を打った「パリ和平協定」の締結から20周年を迎えます。武力紛争が完全に終結し、政治的安定のもとで本格的な開発の時代を迎えた今日のカンボジアにおいて、民主的社会の実現を掲げたパリ和平協定の理念はどこまで達成されたのでしょうか。
同協定が憲法の原則に定めた市民的自由は、現在カンボジア政府が策定しているNGO法案によって脅かされています。市民活動を規制する同法案に対し、ローカルNGO、国際NGOはもちろん、援助国・機関も懸念の声を挙げています。
また、経済発展が急速に進む同国では、基本的人権の侵害の増加や、貧富の格差の拡大が問題になっており、これが近年、頻発する土地紛争に顕著に表れています。強制移住に遭い、土地を奪われた農民がさらに貧困化する一方、首都では高級車の数が増加の一途をたどり、オシャレで高級なカフェも続々とオープンしています。
本セミナーでは、カンボジアに2年半(2008年10月~2011年4月)滞在したカンボジア市民フォーラム事務局調整員が、現地の人権NGOでの活動や選挙監視活動に従事した経験などをもとに、パリ和平協定締結から20年目を迎えるカンボジアの政治・社会状況を、過去2年半の変化とともに報告します。
- 日時:2011年7月2日(土) 14:30-17:00 (開場14:00)
- 場所:東京大学駒場キャンパス 18号館ホール(地図はこちら)
- 報告者:上村 未来 (カンボジア市民フォーラム事務局調整員、上智大学大学院博士前期課程)
- アクセス:京王井の頭線「駒場東大前」駅より徒歩5分
- 定員:150人(予定)
- 資料代:一般700円、カンボジア市民フォーラム会員/学生500円
- お申し込み:事前申込制。ホームページの専用フォームにて受付けております。
- 主催: カンボジア市民フォーラム
- 共催: 東京大学大学院総合文化研究科「人間の安全保障」プログラム (HSP)
- 連絡先:カンボジア市民フォーラム事務局(担当:山田、貝塚)
Eメール:pefocj@hotmail.co.jp
TEL:03-3834-2407
FAX:03-3835-0519
※どなたでもご参加いただけます。
2011.7.2