(日本語) 第201回HSPセミナー 日本の難民政策:補完的保護のあり方〜その「理想と現実」

 8月1日(土曜日)午後2時から5時まで、東京大学駒場キャンパスにて、難民政策プラットフォーム(RPP、共同代表:佐藤安信東京大学教授、滝澤三郎東洋英和女学院大学教授)の第2回研究会を開催します。

 地中海やベンガル湾での移民・難民船問題や、少ない難民認定数を巡る日本の難民政策についての議論が盛んになる中で、法務省は「難民の適正かつ迅速な庇護の推進」を含む第5次出入国管理基本計画(案)に関するパブリック・コメントを募集しています。

 同計画(案)の「難民の適正かつ迅速な庇護の推進」の中で重要な位置を占めるのが、いわゆる「補完的保護」(紛争難民など、難民条約上の難民の定義には該当しないが、その他の人権条約上保護を必要とする人々の保護)のための新枠組みの導入です。この枠組みの導入は日本の今後の難民政策に取って大きな転換点となり得ますが、(1)導入する枠組みの名称と「補完的保護」の内容、(2)「補完的保護」を付与された者の法的地位と保護への施策など、議論されるべき点がいくつかあります。

 そこで第2回RPPでは、補完的保護を取り上げます。大量難民の流出と補完的保護にかかる国際法的課題について山本哲史氏(神奈川大学)から、また、3月まで法務省入国管理局難民認定室長として難民認定問題専門部会の事務局を務められ、現在は同局審判課長でおられる君塚宏氏から基調講演を伺った後、有識者からコメントを頂き、また参加者との対話の機会を十分設けて、政府・アカデミア・市民社会の持つ知見を合わせ、日本の難民受入れ・補完的保護についてより良い方向性を探ることを目指します。

 研究会への参加は自由で無料です。ご関心をお持ちの方は下記申込先までご連絡ください。

 なお、本研究会ではチャタムハウス・ルール(参加者は会場で得た情報を自由に使用できるが、発言者および参加者の身元や所属団体は明かさない)が適用されます。

 また、研究会終了後には懇親会を予定しております。

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日時:2015年8月1日(土曜日)

場所:東京大学駒場キャンパス18号館4階コラボレーション・ルーム1(京王井の頭線 駒場東大前駅 下車2分)

 1. オープニング (14:00–14:20)

 開会挨拶(佐藤安信教授)

 趣旨説明(モデレーター・滝澤三郎教授)

2. 基調講演 (14:20-15:10)
山本哲史氏(神奈川大学)
君塚宏氏(法務省入国管理局審判課長)

 ※休憩(10分)
3. 有識者からのコメント・提言 (15:20-16:00)
橋本直子氏(国際移住機関・IOM)
石川えり氏(難民支援協会)

 榛澤祥子氏(UNHCR駐日事務所)
4.基調講演者、有識者、来場者間の質疑・提言(16:00〜17:10)

5.クロージング(17:10〜)

懇親会(予定)(17:30〜)

主催:難民政策プラットフォーム(RPP)

共催:東京大学グローバル地域研究機構持続的平和研究センター(RCSP)難民移民ドキュメンテーション・プロジェクト(CDR)

後援:特定非営利活動法人「人間の安全保障」フォーラム

研究会参加申込先 https://ssl.form-mailer.jp/fms/bcbe45ba374522

問い合わせ先:little.snow0217@gmail.com(RPP事務局・田代)

(日本語) 第200回HSPセミナー 東南アジアの移民・難民に関する緊急研究集会

●概要

ASEAN諸国の移民・難民への対応が国際社会の注視を集めている現状を踏まえて、地域横断的な課題に対する社会の対応について検討します。

2015年4月以降、ロヒンギャ難民の受け入れをめぐるマレーシア、タイ、インドネシアの対応が話題になっています。東南アジアの新たなボートピープルとして国際的な注目を集めるなかで地域の複数の国が共通の課題として取り組まざるを得なくなっており、東南アジア諸国の知恵が問われているところです。

本研究集会では、このような地域横断的な課題への人々の対応について検討するために、関係する国々を専門とする地域研究者が集まり、難民・移民の受け入れ状況や各国の対応についての情報を共有します。また、この地域がもともと出身地・宗教・言語の異なる人たちを絶えず受け入れながら社会づくりを進めてきた歴史的経験を持っていることを踏まえて、インド洋東部から東南アジア海域部にかけての地域の社会のあり方や人の移動について、特に東南アジア諸国におけるイスラム系の移民・難民の受け入れについて地域研究の立場から検討し、堅実な議論をしていくための情報共有と論点の整理を行います。

総合討論では、難民保護・紛争処理の実務の観点と広域東南アジア史の観点からそれぞれコメントを得たうえで、地域横断的な課題の捉え方や対応の仕方について検討します。

●日時: 2015年7月19日(日)午後1時~午後5時

●場所: 東京大学山上会館大会議室 (〒113-0033 東京都文京区本郷7丁目3−1)

http://www.sanjo.nc.u-tokyo.ac.jp/sanjo/contact/

●プログラム:

◇受付開始(12:40~)

◇開会(13:00)

「趣旨説明」西芳実(京都大学地域研究統合情報センター)

◇第一部(13:15~14:15)

1.「越境的課題としての人の移動:タイにおける非正規移民に関する制度とその歴史的背景」

青木(岡部)まき(ジェトロ・アジア経済研究所)

2.「ミャンマーからのマレーシアへの人口移動とその就業」水野敦子(九州大学)

3.「越境者受け入れ地域としてのマレーシア:歴史的経緯と今日の世論」篠崎香織(北九州市立大学)

◇第二部(14:30~15:30)

4.「土着性をめぐる包摂と排除:ミャンマーの国民概念を考える」長田紀之(ジェトロ・アジア経済研究所)

5.「バングラデシュから見たロヒンギャ問題:人の移動の文脈から考える」高田峰夫(広島修道大学)

6.「大量難民の発生要因と国際社会の対応:ベトナム難民の事例から」古屋博子(Gallup)

◇総合討論(15:45~16:45)

コメント1 佐藤安信(東京大学)

コメント2 弘末雅士(立教大学)

◇閉会

●参加方法: 参加費無料・要事前登録

会場準備の都合があり、参加する方は前もって下記の要領で参加登録をお願いいたします。

7月18日正午までに①お名前、②ご所属(大学・学会・団体等)、③メールのご連絡先を右記メールアドレスまでお知らせください。E-mail:entry20150719[a]cias.kyoto-u.ac.jp ([a]は@に置き換えてください)

※事前登録を確認できない場合、ご参加をお断りすることがあります。

●主催:地域研究コンソーシアム(学会連携プログラム)/京都大学地域研究統合情報センター

東南アジア学会/日本マレーシア学会/東京大学グローバル地域研究機構持続的平和研究センターCDR

●問い合わせ先:entry20150719@cias.kyoto-u.ac.jp

●詳細情報:http://www.cias.kyoto-u.ac.jp/event/?p=395

HSP Seminar #199 Les actions de Protection en faveur des Enfants en Situation Difficile

タイトル: 第199回HSPセミナー

困難な状況におかれているアフリカの子どもの支援活動

概要: マリ共和国の児童救済施設における多様な行動と活動を支えるコミュニケーションのあり方について
日時: 2015715日(水)18:4520:30
場所: 東京大学駒場キャンパス18号館4階 コラボレーションルーム1
講師: アマラ・トゥレ氏
司会 関谷雄一(本学准教授)、ベアトリックス・ファイフ(本学フランス語非常勤講師)
言語: フランス語(日本語による同時通訳あり)
資料: 当日配布予定。
主催: 東京大学大学院総合文化研究科「人間の安全保障」プログラム (HSP)
共催: グローバル地域研究機構 (IAGS) アフリカ地域研究センター
後援: 「人間の安全保障」フォーラム

HSP Seminar #198 A Series of HSP Seminars on “Human Security and Peacebuilding” Fifth Seminar: “Expanding Conflicts and Challenges of Accepting International Refugees”

タイトル: 2015年度「人間の安全保障と平和構築」連続セミナー

第五回:拡大する難民問題と、紛争国家からの難民受け入れの課題

 

概要: 東京大学大学院総合文化研究科に発足した「人間の安全保障」プログラム(Human Security Program: HSP)では、2015年4月より、「人間の安全保障と平和構築」プロジェクトを立ち上げ、企画の第一弾として、4月から「HSP連続セミナー:人間の安全保障と平和構築」を7月末までに5回に渡って開催しています。

 最終回となる5回目の講師は、東洋英和女学院大学の滝澤三郎教授です。難民問題に関する日本の第一人者である滝澤教授に、紛争続発に伴い、世界的に拡大する難民の現状と、日本における受け入れの課題についてお話頂きます。紛争後に、統治機構をどう再構築するかという、外での平和構築だけでなく、紛争時に発生する難民をどう保護・支援するか、日本の内なる平和構築の問題にも焦点をあてようというセミナーです。

 事前通知も必要なく、誰でも参加可能なオープンなセミナーです。皆様の参加をお待ちしています。 

日時: 205714日(火)18:45分20:45分
場所: 東京大学駒場キャンパス18号館4Fコラボルーム1
講師: 滝澤三郎(東洋英和女学院大学教授)
コメンテーター: 佐藤安信教授(東京大学「人間の安全保障」プログラム)

松隈潤(東京外国語大学教授)

司会: 東 大作准教授(東京大学「人間の安全保障」プログラム)
言語: 日本語
主催: 東京大学大学院総合文化研究科「人間の安全保障」プログラム (HSP)

その他団体名

共催: グローバル地域研究機構 (IAGS) 持続的平和研究センター

グローバル地域研究機構 (IAGS) 持続的開発研究センター

グローバル地域研究機構 (IAGS) アフリカ地域研究センター

東京大学 大学院総合文化研究科
「人間の安全保障」プログラム(HSP)

           

〒153-8902 東京都目黒区駒場3-8-1
東京大学 大学院総合文化研究科
「人間の安全保障」プログラム事務局
tel/fax: 03-5454-4930 
e-mail: hsp-toiawase [at] hsp.c.u-tokyo.ac.jp

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