HSP Seminar no.124 The What, How and When Questions In Africa’s Development

昨年、セルジュ・ラトゥーシュの『経済成長なき社会発展は可能か?』の日本語訳が出版されて以来、「脱成長」という言葉が広く注目されるようになりました。これに対して、世銀をはじめとする様々な国際機関・組織・団体は、依然として途上国は持続的成長を必要としている、という立場を守っています。人間の経済活動の規模が地球の環境容量を超えてしまった今日、「脱成長」は普遍的に追求されるべき理念だと思われますが、それは先進国のエゴイズムなのでしょうか。このセミナーでは、ナイジェリアで農業社会学を研究されているエニオラ・ファブソロ教授(アベオクタ農業大学、現在、東京大学客員研究員)に、アフリカが本当に開発援助と経済成長を必要としているのかを語っていただきます。そして、アフリカの自立にとって重要なことは、自給農業から出発する経済制度の再構築であるという、ファブソロ教授の持論を展開していただきます。

  • 日時:2011年7月14日(木) 17:30-19:30
  • 場所:東京大学駒場キャンパス 18号館1階 メディアラボ2
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  • 講師:エニオラ・ファブソロ (東京大学大学院総合文化研究科客員研究員)
  • コメンテーター:
    勝俣 誠 (明治学院大学国際学部教授)
    遠藤 貢 (東京大学大学院総合文化研究科教授)
  • 司会:丸山 真人 (東京大学大学院総合文化研究科教授)
  • 言語:英語
  • 主催:東京大学大学院総合文化研究科
    「人間の安全保障」プログラム (HSP)
    グローバル地域研究機構 (IAGS) アフリカ地域研究センター
    グローバル地域研究機構 (IAGS) 持続的開発研究センター

HSP Seminar no.123 The Earthquake/Nuclear Accident and Philosophy

シリーズで行っているHSPセミナー「震災・原発事故と人間の安全保障」。

四回目は、「原発震災の思想論」について、議論したいと思います。ゲストは、哲学者で、東京大学大学院総合文化研究科教授の高橋哲哉先生です。 「人間の安全保障基礎論II」も教えておられる高橋哲哉先生は、福島県生まれ。今回の原発事故について、朝日ジャーナル緊急増刊号において「原発という犠牲のシステム」を寄稿されました。また6月17日付き毎日新聞でも、「犠牲の仕組み、転換を」という高橋先生のインタビュー記事が掲載されるなど、社会的注目が集まっています。 原発の問題を、人間の安全保障の観点から、冷静かつ根源的に考える、またとない機会になるはずです。どうぞ奮ってご参加下さい。

  • 日時:2011年7月11日(月) 18:00-20:00
  • 場所:東京大学駒場キャンパス 18号館4階 コラボレーションルーム3
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  • 講師:髙橋 哲哉 (東京大学大学院総合文化研究科教授)
  • コメンテーター:
    佐藤 安信 (東京大学大学院総合文化研究科教授)
    東 大作 (東京大学大学院総合文化研究科准教授)
  • 司会・コメンテーター:丸山 真人 (東京大学大学院総合文化研究科教授)
  • 資料:講師インタビュー記事
  • 主催:東京大学大学院総合文化研究科
    「人間の安全保障」プログラム (HSP)
    グローバル地域研究機構 (IAGS) 持続的平和研究センター
    グローバル地域研究機構 (IAGS) 持続的開発研究センター

HSP Seminar no.122 Expanding Wind Power Energy and Reconstruction of Areas Devastated by East Japan Earthquake

シリーズで行っているHSPセミナー「震災・原発事故と人間の安全保障」。

三回目は「自然エネルギー」、とくに「風力発電」と「被災地の復興」について考えます。

6月25日に示された復興構想会議の提言でも、福島県を自然エネルギーの研究拠点にすべき、という内容が盛り込まれているよう、現在、自然エネルギーに対する期待・関心がかつてないほど高まっています。今回は、風力発電の日本の第一人者である、東京大学大学院工学系研究科社会基盤学専攻の石原孟教授をゲストに迎え、世界的に急速に拡大している風力発電の日本における可能性と、震災の被災地の復興について考えていきます。今回は被災地、とくに福島県いわき市の関係者の方々も聴講のためご参加下さる予定です。

  • 日時:2011年7月6日(水) 18:00-20:00
  • 場所:東京大学駒場キャンパス 18号館4階 コラボレーションルーム1
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  • 講師:石原 孟 (東京大学大学院工学系研究科社会基盤学専攻教授)
  • コメンテーター:丸山 真人 (東京大学大学院総合文化研究科教授)
  • 司会:東 大作 (東京大学大学院総合文化研究科准教授)
  • 資料:講師略歴等講師ホームページ
  • 主催:東京大学大学院総合文化研究科
    「人間の安全保障」プログラム (HSP)
    グローバル地域研究機構 (IAGS) 持続的平和研究センター
    グローバル地域研究機構 (IAGS) 持続的開発研究センター

HSP Seminar no.121 Governance and Rule of Law Post-Disasters

現代社会ではグローバルなガバナンスや法の支配の重要性が説かれている。今般、「世界倫理フォーラム」をオクスフォード大学で立ち上げたSampford教授が来日するにあわせて、現在日本が直面している東日本大震災、津波、原発事故の危機に臨んで、日本およびグローバルな市民の基本的価値観を深く再検証すべきことを提案し、グローバルな価値観、国際的な法の支配、グローバル・ガバナンスと必要とされる制度的な要件について国際的な対話をすることになりました。とりわけこのセミナーでは、災害後のガバナンスと「法の支配」の問題を明らかにし、責任ある支援、持続可能で安全なエネルギー、政府、ビジネス、NGOの恊働の努力を議論します。同教授は、来年以降、アジアにおける世界倫理フォーラムの開催を呼びかけており、この点についても言及と提案があろうかと思います。人間の安全保障を実践するためには、価値観にまで踏み込んだ議論が必要であり、とりわけ今、世界における倫理を取りあげることは誠にタイムリーであろうかと思います。奮ってご参加ください。

  • 日時:2011年7月5日(火) 17:00-19:00
  • 場所:東京大学駒場キャンパス 18号館4階 コラボレーションルーム1
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  • 講師:Charles Sampford (President, International Institute for Public Ethics; Director, Institute for Ethics, Governance and Law, Australia)
  • コメンテーター:
    高須 幸雄 (東京大学大学院総合文化研究科特任教授)
    犬塚 直史 (前参議院議員)
  • 司会:佐藤 安信 (東京大学大学院総合文化研究科教授)
  • 言語:英語
  • 資料:プログラム
  • 主催:東京大学大学院総合文化研究科
    「人間の安全保障」プログラム (HSP)
    グローバル地域研究機構 (IAGS) 持続的平和研究センター

Seminar Series on Cambodia 2011 Political and Social Situation in Cambodia under the Development: Rethinking the Role of NGO through NGO Law and Land Conflict

カンボジアは本年10月、国際化したカンボジア紛争に終止符を打った「パリ和平協定」の締結から20周年を迎えます。武力紛争が完全に終結し、政治的安定のもとで本格的な開発の時代を迎えた今日のカンボジアにおいて、民主的社会の実現を掲げたパリ和平協定の理念はどこまで達成されたのでしょうか。

同協定が憲法の原則に定めた市民的自由は、現在カンボジア政府が策定しているNGO法案によって脅かされています。市民活動を規制する同法案に対し、ローカルNGO、国際NGOはもちろん、援助国・機関も懸念の声を挙げています。

また、経済発展が急速に進む同国では、基本的人権の侵害の増加や、貧富の格差の拡大が問題になっており、これが近年、頻発する土地紛争に顕著に表れています。強制移住に遭い、土地を奪われた農民がさらに貧困化する一方、首都では高級車の数が増加の一途をたどり、オシャレで高級なカフェも続々とオープンしています。

本セミナーでは、カンボジアに2年半(2008年10月~2011年4月)滞在したカンボジア市民フォーラム事務局調整員が、現地の人権NGOでの活動や選挙監視活動に従事した経験などをもとに、パリ和平協定締結から20年目を迎えるカンボジアの政治・社会状況を、過去2年半の変化とともに報告します。

  • 日時:2011年7月2日(土) 14:30-17:00 (開場14:00)
  • 場所:東京大学駒場キャンパス 18号館ホール(地図はこちら
  • 報告者:上村 未来 (カンボジア市民フォーラム事務局調整員、上智大学大学院博士前期課程)
  • アクセス:京王井の頭線「駒場東大前」駅より徒歩5分
  • 定員:150人(予定)
  • 資料代:一般700円、カンボジア市民フォーラム会員/学生500円
  • お申し込み:事前申込制。ホームページの専用フォームにて受付けております。
  • 主催: カンボジア市民フォーラム
  • 共催: 東京大学大学院総合文化研究科「人間の安全保障」プログラム (HSP)
  • 連絡先:カンボジア市民フォーラム事務局(担当:山田、貝塚)
    Eメール:pefocj@hotmail.co.jp
    TEL:03-3834-2407
    FAX:03-3835-0519

※どなたでもご参加いただけます。

東京大学 大学院総合文化研究科
「人間の安全保障」プログラム(HSP)

           

〒153-8902 東京都目黒区駒場3-8-1
東京大学 大学院総合文化研究科
「人間の安全保障」プログラム事務局
tel/fax: 03-5454-4930 
e-mail: hsp-toiawase [at] hsp.c.u-tokyo.ac.jp

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